なびす画廊

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「彫刻の本能」伊藤一洋+戸塚憲太郎展
ITO Kazuhiro + TOTSUKA Kentaro
2003.06.30(月)―07.05(土)



 | 伊藤一洋コメント |

真珠色の眼の鬼と
細かな蜘蛛が立つ地平
その先に輝いて在るは
我々が飲むべき巨大なパルサー

漂う大河に移り込む光は
彼等を焼き尽くしながらも
いずれ征服されるべき
黒く重い太陽

星屑が塵になり
塵が世界になり
そしてそこに立ち上がる
彫刻の本能


→伊藤一洋ホームページ/ITO Kazuhiro's homepage
→2005年 伊藤一洋 個展
 | 戸塚憲太郎コメント |

可逆の糸を引く塊

根源の匂いを嗅ぎ分ける
盲目に野蛇打つ触手
羽毛は粘質の風の上を
ひらりひらりと降り続き
白い鎧へと姿を変えるほど
永い時間をかけて
やがて種は
環状の継ぎ目を埋めるべく
無表情に享受する
迫る地面と刹那自由のパラドクス
葛藤の果てに垂直の急降下
低温の距離を保ち
一部始終を座視する存在は
しかし全ては既に
目前に転がる事に気付いている

尚這い回る思考の蔦
この手を指を支配して
絶対服従の反応形式に
原初の灯を探す



これまでの作品画像や経歴など、以下のリンクでみることができます。
→サイト・スペシフィック・アート
→wooloo.org
→2005年 戸塚憲太郎 個展



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