なびす画廊

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松渕 龍雄展
MATSUBUCHI Tatsuo
2004.04.19(月)―04.24(土)

 | 作家コメント |

わたしは、近年の創作の中で“ものが在るということ”また“在ることの不確定さ”を同時に見極めるべく、ものともの、ものとひと、あるいは、それらとそれらを包含する場としての空間、といったあらゆる事象の均衡関係を探る実験的なインスタレーションを試みてきました。

これらの思索を繰り返すなかで、すべての事象が際立ち、もの本来の在りようと思われる瞬間の姿、またその状況が放つある特有の佇まいの強度を、察知しコントロールすることが、少しずつではありますが体験的にできるようになってきたと思っています。またこのことは、同時に“存在”という概念そのもののはかなさまでをも含んでいることをわたしに再認識させてくれました。 

今回の個展の制作でも、これらの延長線上となる実験的インスタレーションを“あらゆる事象の均衡関係”や“事象どうしの界面とはなにか”ということに対峙しながら試みたい思っています。

→2007年の個展



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