寺島 ブラディオ展 TERASHIMA Bradio 2004.03.22(月)―03.27(土) | 作家コメント | 現実にあるこの世界は、真実の世界の影でしかない。 真実の世界を知った者は、いてもたってもいられない衝動に駆られるー また、人は本来もう一人の自分と身体がつながっていた。 しかし、生まれる時にもう一人の自分と身体が離れ、不完全な状態でこの世に生をうける。 そして、本来の姿に戻るために人は生きてゆく。 10年以上も前に読んだ、昔の人が書いた本にそんなような話が書いてあった。 人はみな、生まれる時に決して枯れることのない源泉を持って生まれてくる。 しかし、多くの人は自分の中に源泉があることも気が付かない。 自分の心の声を手がかりに、自分が何者であるかを知り、その源泉の在り処を知ることが出来たら、 人はそれぞれにあった生き方と幸福を手にするー 自分が何者かを知り、自分の中にある想像力の源泉をはっきりと感じることが出来た時 わたしは、本物の絵が描けるのだと思う。 わたしの絵はまだ本物ではないかもしれない。 しかし、少しでも本物に近付きたいと思っている。 |
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