なびす画廊

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細木るみ子
「反射することによって見える色 
Color that reflecting sees 07-2」
40x60cm,2007 紙に鉛筆

 

山田早苗
「 CELL 」 22.8x15.8cm 2007
キャンバス アクリル ペン


細木るみ子・山田早苗展
HOSOKI Rumiko・YAMADA Sanae

2007.08.20(月)―08.25(土)

<作家コメント>

 紙の目と、鉛筆の痕跡とのやり取りや偶然性の中に、
全くの自然の中にある風景の断片や、その感触を発見し、
初めて見るような、ささやかでも小さなうごめきのようなものを、
ひたすら感じてみたい、垣間見てみたい、という好奇心によって、
制作は進められていく。
 連続的な描く行為の中で、画面から、何かが能動的に
立ち上がってくる瞬間がある。画面の奥底の茫洋とした
何者かとの対話が鉛筆で画面を触っていくことで広がっていく。
そこには、無限の未知が漂っており、新しい対話を繰り返すたび
に、未知への好奇心はさらに増していく。

                     細木るみ子

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

 表出した形、色はその時の感情に左右されながら映像として
浮かんでくる。それらを分析すると共通して原点に戻る。
幼少の頃体験し、抱いた感情、それらすべてが自分の生き方や
制作にも影響している。しかし、なぜ自分はものをつくる
のか、そこにはどんな価値があるのだろうか、と模索する中、
例えようもない不安感が心を過ぎる。私はその苦痛にも似た
得体の知れないものから解放されようとひたすら描いているの
だろうと思う。

                               山田早苗

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