ーゆるやかなデッサンあるいは対峙する界面上の思索ー 2004年 (部分):ペイントされた木.石綿板.パラフィンワックス.鋳造アルミニウム、苔 なびす画廊空間(W6300xD7700xH2300mm)内にインスタレーション (c)安斎重男 |
松渕 龍雄展 MATSUBUCHI Tatsuo 2007.06.18(月)―06.23(土) | 作家コメント | わたしは、ものの在りようと佇まいの強度について見極めるべく、 ”ゆるやかなデッサン・・・”と題した一連の作品の中で、ものともの、 ものとひと、それらを包含する場としての空間の均衡関係を精査しつつ推し量り、 事象どうしの再構築を繰り返し試みてきました。 これらの思索を通して、ものの在りようが各々の事象の界面に多く集約され、 決定づけられていると思われること、またその先に、”存在”という概念 そのものが、同時にそれ自体の不確定さをもはらんでいるということを、 ゆっくりですが確実にわたしに気づかせてくれました。 今回の展示においても、過不足のない関わりのなかに事象どうしが互いに 還元されてゆく態としての”瞬間の佇まい”を、特有の際立ちをもった インスタレーションとして提示できればと考えています。 松渕龍雄 2007年3月 →2004年の個展 |
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