nabis gallery

　「人が演じる動物園」
　2007年、キャンバスに油彩
　162x97cm(M100)

高木　智広展
TAKAGI Tomohiro

2007.10.08(月)―10.13(土)

私が絵画を制作する上でのテーマに　「自然と人工」というものがあります。
過去に2度　パプア・ニューギニアを旅した際に、そこで生活する人々が、
極彩色の動植物が溢れている自然の中で裸のまま暮らし、自然に恵みに
生かされている姿に、本来、人も自然の一部であることを強く感じました。
現代生活では、人と自然は隔離されています。
森は消滅し、地面は舗装され、わずかに残った地面に植物は規則的に植えられ、
動物は住処を動物園の檻にまで追われました。
いつか動物さえもいなくなる日がきたら、遊園地の「人が演じるお化け屋敷」のように、
「人が演じる動物園」というものが出来るかも知れないという想像を絵画にしました。