なびす画廊

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Sign-----気配
1303x803mm,2006,oil on canvas


釘町 一恵展
The Sign of Soul----魂の気配について
KUGIMACHI Kazue
2008.10.27(月)―11.01(土)

 | 作家コメント |

---------------------Sign2008/生あるものの明滅する気配、兆し、しるし

 命や人を描く際に、人のかたちをとらずに、その気配の顕われを描きたい
そんな想いを抱きながら、ここ10年制作している。

 それは、昨日まで笑いかけ話しかけてくれていた大切な人が、今朝には
逝ってしまい、もう二度と会えなくなる。
そういう事が日々、生あるものに等しく起こる
(火葬は姿形を焼いてなくして、骨を拾い、それを受け入れる儀式か。)


 だから生きているのは奇跡。
    生まれてくるのは奇跡。
生きていくのに確かなことはなく、そこに在る、そのこと自体も脆く儚い。
けれど、圧し潰される程の悲しみを、幾度となく洗い流してくれたのは、
圧倒的な生命(いのち)の力。
 形のないその気配を、しるしを求め続け、それ(その力)によって、
生かされている。

 たくさんの血と一緒に肚から出てきたいのち
 自然の大きな力の顕われ、畏れと悦楽
 光と色の洪水
 海(海と引力と子宮)
 大切な人の声の記憶
 逝ってしまった人の気配
 生命を繋ぐため私を求める気配

それらを感じられる時、私は生きる喜びで満たされる。
それを表現してみたくて挑み、墜落する。
そして、また。

08.5.22 釘町一恵


→2004年の個展




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