なびす画廊

nabis gallery
exhibition

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「橋抱え」
650×500mm、2009
パネル、紙、ミクストメディア





山岸 武文展
YAMAGISHI Takefumi
2009.10.05(月)―10.10(土)

 | 作家コメント |

遠く離れた国へ出かけて帰ってきた後にその場所を思い返す時、
そこに今でも自分がいるこの場所と同じ時間が流れているだろうかと思う。
しかし、たとえそこにいなくても、確実に建物や人々や風景が事物としてあり、
寿命を迎えて消滅する物も、その物が持つ必然的な時間を抱えこんだままなのだと。
事物がそこに在るさまを、「自生」しているというイメージで捉えてみたい。
雨が降った後に日が差して、あっという間に草が繁茂しているように。
私たちは、普段何を媒介にそれらの草木が育つか意識することはない。
風にのっている種も昆虫が受粉を助けることも、
すべて情報としてあるのではなく、そこに「自生」した膨大な時間を感じ、
捉えるための足がかりなのだ。試みとして、その時間に触れてみたいと思う。

→2008年の個展



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