rain voice No29 2012、綿布・岩絵具・寒水粉、30.0x30.0cm |
白崎 彩子展 SHIRASAKI Ayako 2012.11.12(月)―11.17(土) ふと、絵を描きたいと思う瞬間がある。それは電車に乗って外の景色を見 ている時、パンを捏ねたり焼いたりしている時。夢現な時と様々だ。そんな時 は心のスケッチブックを広げておいてしっかり記憶に留めておく。曖昧な記憶 を紡ぎ合わせて私の絵画はできあがっていく。泥や鉱物からできた絵の具は光 の加減で豊かな表情をみせ、線は鋭く自らの息遣いによって如何様にも変化す る。それらは膠や接着剤、大量の水によって描かれる。出来上がっていく空間 の中には時間の流れや情緒的なものが込められ、それこそが日本画特有の情緒 の表現なのだと私は思っている。 2012.9 白崎 彩子 →2007年の個展 →2009年の個展 |
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