「午後の韻律法」 2014年 アクリル、綿布 181.8x227.2cm(F150) |
松浦 寿夫展 MATSUURA Hisao 2014.12.01(月)―12.13(土) ※土曜5時まで、日曜休廊 変わるものと変わらないもの かつて頻繁に訪れた場所を十数年ぶりに再訪した際の素朴な感想を、 端的に変わったところもあれば変わらないところもあるという印象に 集約されるといえば、ごくありふれた感想にすぎないかもしれない。 とはいえ、このありふれた確認はささやかとはいえ、思考に対して誘 惑的に作用することもまた否定できない。何がしかの恒常性が小さな 変動を内包するともいえるし、変動のさなかに恒常性が形成されてい るともいえるかもしれない。むしろ、この二つの命題、考えようによ っては秩序形成をめぐる対極的な、より正確にいえば両立不可能な命 題が、その対立性ににもかかわらず同じ命題として出現しうる稀有な 瞬間が奇跡的に存在しうるという確信こそが、制作の倫理を支える可 能性を備えているように思えてならない。 2014.10.10 松浦 寿夫 →作家略歴/Biography →2004年 →2006年 →2009年 →2010年 →2012年 →2013年「許された果実」 |
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