『絵画と物語 II 』 長沼 基樹/鈴木 俊輔/向井 哲 2016.05.30(月)―06.11(土) ※土曜5時まで、日曜休廊 一般に物語の伝達では、聞き手の応答の余地を残すことで様々な感情を引き起こすことができるが、これは絵画でも似たようなところがある。例えば思いつくままに紙の上で好きな動物や植物を描くなら、紙はそのまま彼らの生息地である大地となったり、あるいは単に標本のような脱け殻を記録するための台紙となるだろう。ここでは動物達の生存のかたどりを図像を用いて示すことになるのだが、その背景から繰り返し明滅されたかたどりは、我々の世界の事例として留保されることになるかもしれない。しかし不意な倫理の中で並び起こるただ受動的であるしかない状況においては、未だ形態に反映されないメッセージが行為者(作家)に伴う故、それは自在な感情を受け手に引き起こすことになるのではないか。 →2012年「5月のおくりもの」 ◇長沼 基樹 NAGANUMA Motoki '77年群馬県生まれ '01年武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵コース卒業 '03年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 →2014年の個展 ◇鈴木 俊輔 SUZUKI Shunsuke '76年神奈川県生まれ '01年東京造形大学造形学部美術学科美術専攻I類卒業 '02年東京造形大学造形学部美術学科研究生修了 →2015年の個展 ◇向井 哲 MUKAI Satoshi '72年神奈川県生まれ '96年Bゼミ Schooling System 修了 →2012年の個展 |
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