sign-乱声 キャンバス、油彩 130.3×80.3cm(M60),2008 sign-兆し キャンバス、油彩 130.3×80.3cm(M60),2008 |
「新世代への視点 2009」 →関連企画・小品展についてはこちら 釘町 一恵展 KUGIMACHI Kazue 2009.07.27(月)―08.08(土) | 作家コメント | 生(エロス)は死(タナトス)と共に 見下ろせば、腕のなかに珠が息をしている 一瞬にして繁茂する生命力(ちから)を、小さな珠のなかで、急速に増幅させている ピンクの息、あたたかく 溢れるほどの乳と血を、撒き散らしながら闊歩するのだ 桃色の珠を小脇に抱えながら 泣き声さえも悩ましく 耳に聞こえるのでなく胸骨に、髄液に、震動する その声の色、美しく視(み)える 官能の色、観音の色 逝くひとを追いたい想いを、噛み殺し 日々、愛しさのつのる珠を抱きしめて 生きる喜びを、総身の穴から感じながら征(い)く それが今のいま 盆が来る 生命(いのち)の芽吹く季節と共に あの人に会える 向こうの通りから歩いて来る 幾度も生き直す ※ 作品のテーマ Signとは人や命を描く際、人の形をとらずに その気配の顕われを描きたいという想いからついています 2009 釘町一恵 →2004年の個展 →2008年の個展 →経歴/Biography |
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