なびす画廊

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山本達治展
YAMAMOTO Tatsuji
2003.09.1(月)―09.06(土)

 | 作家コメント |

ここ暫く自分の仕事は試行錯誤の結果、型紙やマスキングを用いた表現となっている。
画面に現れる形は、抽象的なものから、具体性を帯びたものへと徐々にシフトしつつある。
もともと具象絵画から出発した自分は原点に回帰しつつあるのであろうか?それは自分でも明確な答えが出ていない状況であるが、型紙を用いた作業を続ける中、これは「マイナスのコラージュ」なのだと思い至るようになった。型紙に樹脂塗料を流し込み、型紙をはがすと塗料の周囲には、その後も型紙の「余韻」といえるようなものが残る。また、画面に下地を塗る前にあるイメージをマスキングしておき、下地を塗った後にはがすと、そこにはそイメージの空虚な「残像」が残る。そういった「余韻」や「残像」が紡ぎ出す、思いがけない物語にワクワクしながら作品を作っています。


→2005年の個展
→2006年の個展

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