[20071202-20080312] 79×54.5cm,2007-2008,紙,鉛筆 |
細木るみ子展 HOSOKI Rumiko 2008.07.21(月)―07.26(土) <作家コメント> 20年ぶりに北海道へ帰郷し1年が経つ。季節の変化を日々体で実感し、 自然の微妙な空気感に子供のころの記憶が掘り起こされていく。新たな視点が、 取り巻く日常の風景の中で、遍在的に開かれていく。幾層もの忘れ去られたと 思われた記憶と今の日常風景とが時間軸を超えてパラレルな刺激となり、 視点が更新されていくかのような感触を体感しつつある。 紙に光を感じながら、その凹凸を追い、さらに現れてくる鉛筆の跡を追う。 描くことの不確かさを保持するかのように鉛筆を重ねていくが(けしごむは ほとんど使わない)、不確かな中にも常に意識されるのは、日々の鉛筆の 重なりによる時間の質感と、描くことの「動き」、身体感である。体で描く、 さらに表れてくるものを体で掴もう、感じようとする態度を繰り返す中で、 「見えてくるもの、現れてくるもの」が平面上の次元を錯綜させながら、 ずれてねじれ動き、いたるところで意思のある位相のようなものとして、 変化しつづける予感を得る。日常の中で、描くことは継続されていく。 →2007年細木るみ子・山田早苗展 →作家ブログ →Kobosss2鍋島正世氏とのほぼ同時写真サイト |
夏日、影 Summer day,shadow,2008,73x73cm,紙,鉛筆 |
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