2006年、 楽譜の表紙(フランス製、1911年)にプリント 240x145cm(全体で) |
山岸 俊之展 YAMAGISHI Toshiyuki 2007.03.19(月)―03.24(土) タイトルはラヴェルの曲からいただいている。・・・気高きセンチメンタル、 そんな風景に惹かれる。 旅先でいつか視たような風景に出会う。そのことを一般的には既視感(デジャヴ) というらしいが、私の場合、すでに年齢を重ねて、現世の記憶と前世のそれが、 こんがらがっていると思った方がスッキリする。そう、いつか、ここに居たんだ。 私はパソコンの扱いが超の付くほど苦手なので、しばしば画像データがどこかへ 迷い込んでしまい、ある時、思わぬ所から出てきて、「あっこんなこともあった」と 思い出す。私の大脳もそんなものだ。 そんなかんじを形にするにあたって、時間や場所を混合することで試みた。 外国の100〜150年前の楽譜に、最近視た風景をプリントする。楽譜は、 プリントされた風景が成立した時には、すでに在ったはずだ。これぐらいの時代の モノに出会った時、センチメンタルを感じるのは、たぶん前世の私でしょう、たぶん。 私の作品に既視感を感じた人が手元に置くことで、次の歴史が重なるだろう。 →2006年の個展 →2009年の個展 |
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