「ビニール」(部分) at:DE MYSTICA II,2009.3.2-3.14、なびす画廊 Photo:山本糾/YAMAMOTO Tadasu 写真上下とも: 足踏み (「サスティナブルアートプロジェクト・事の縁」展より2008.10.18-11.8) 金属、鏡、写真、その他 音 50分間 4.6×5×7m室内 旧坂本小学校(東京、入谷) Photo:山本糾/YAMAMOTO Tadasu |
利部 志穂 ENTRANS FIELD -耕せる民- KAGABU Shiho 2009.05.11(月)―05.23(土) 私の生まれた街には、以前ゴミ置き場があった路がある。 ちょうどその前を、数年に一度上から人が落ちてくる。 部屋が縦に14戸積み重なったその上には、 みぞおち下程の高さの、手摺りがある階段の踊り場がある。 夜になると、飛行機に月、川に電車、小さな家の光と高い家の灯りが 何も視界をまたぐことなく同時にチラチラと動いているのがよく見える。 人がひとり、立っていられる高さとはどれくらいなのだろうか。 三次元から三次元をつくり、四次元を生み出すこと。 それが彫刻であると考えたとき、 制作の行為とプロセスは 世界の仕組みを見つけ出す 手がかりとなる。 地上の無限の連鎖のうちに起こった 人間という 一環は、小さな世界を規定しようとする。 その小さな世界が裏切られたとき、 何かがこぼれだす瞬間から、拡がる世界の起点をつかみたい。 左足一本分の長さのH鋼で、コンクリートと繋げられた鉄階段は 今日のマニキュアの配色と共に 私を急き立てる 2009.2 利部志穂 →「家を持ち替える」作家ブログ/Artist's blog →exhibition in 2007 →新世代への視点 2008/exhibition in 2008 →作家略歴/Biography ■2009年6月号「美術手帖」ギャラリーガイド・アートナビに インタビュー(文:沢山遼氏)が掲載されました。 |
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